2020/06/09 13:11

 暑い時にはアイスコーヒーを飲む。
 以前、知り合いの店でアイスコーヒーを注文したら「うちでアイスコーヒーを頼む人はほとんどいないよ」といわれ、その店とは疎遠となったが、コーヒーの飲み方は個人個人である。スティックシュガーを5本入れようが、コンデンスミルクをたっぷりと入れようが、なにも入れずに楽しもうがそれぞれにそれぞれが正しいのだ。


 一般に、美味しいとされるアイスコーヒーはこのようなものだろう。

 ・すっきりしている。
 ・苦味がしっかりと感じられ、飲んだ後に印象が続いている。
 ・口の中がさっぱりする。
 
 そのためには、こう入れる。
 ・苦めの豆を通常より多めに使う。30%~増やす。
  選ぶならば黒ひつじブレンドを使用することが多い。
 ・豆の挽き方はふだんよりも細かめにする。
 ・ハンドドリップで淹れる場合、ゆっくり目に入れる。
 ・氷とコーヒー抽出液は5:5。
 ・アイスコーヒーでは甘みを感じにくいので、ガムシロップが重宝する。


 そうはいっても店をやっていると、それなりの(例えばアイスコーヒーの)楽しみ方を聞かれることはある。教科書的・一般的な答えは簡単ではあり、無難ではあるが、正直あまり面白いものではない。私でなくても同じ答えができるからだ。多少のサービスも含めて答えている。
 最近の傾向で私が気に入っているのが、苦いことにこだわらず、(ホットコーヒーを楽しむように)その豆の特徴をアイスコーヒーにした時にどう感じるのか、個人個人が感じるままに楽しむということだ。味覚が多様性を持つそのままに、楽しむということはおもしろい。
 「アイスコーヒー」と単に言われた時と、「私はモカが好きなのでモカをアイスコーヒーで」といわれた時で、どのように反応できるか、どのように楽しめるかが楽しみになってくる今日この頃だ。ちなみに私の準備しているモカは中煎りで、あまり苦味はない。どう答えるか?